妊婦でもわき脱毛しても大丈夫?

脱毛サロンに通っている期間中に妊娠した場合、通い続けても大丈夫なのか不安になると思います。妊娠中でもムダ毛が気になって通い続けたいのでは、と思いますが、妊婦さんは脱毛を断られることが一般的です。

 

妊娠中に脱毛ができない理由

妊娠中に脱毛できないのには、大きく3つの理由があります。

1、 母体や胎児へ与える影響

      女性は妊娠する事で体に様々な変化が起こります。特に妊娠初期などは、つわりがあるケースが多く、この時期に薬品の匂いを嗅いだりして吐き気を起こす事もあります。脱毛による刺激や痛みで体調不良を起こす事もあります。
肌の状態も妊娠して間もなくの頃は体が対応していないので荒れやすく、ちょっとした脱毛の刺激で肌トラブルなどになりやすくなります。
また、脱毛の施術中はうつ伏せや横向き、たて肘や立て膝など、効率よく施術するためにスタッフの指示に従って様々な体勢をとります。
     しかし妊娠中の場合、うつぶせなど体勢によっては、母体や胎児への負担やストレスになります。妊娠中は腰痛にもなりやすいので、いろいろと体勢を変えているうちに悪化してしまうなどの危険性もあります。
      妊娠中は脱毛トラブルを防ぐためにも、脱毛サロンでの脱毛は避けなければなりません。

 

2、 妊娠中のホルモンバランスの乱れ

 母体や胎児の安全性だけではなく、女性特有のホルモンやホルモンバランスの乱れも理由の1つになっています。
妊娠すると、プロラクチンというホルモンが上昇し高い状態になります。このプロラクチンの値が高いと、今まで脱毛して生えていなかった場所に突然毛が生えてくることもあります。
これは、プロラクチンが乳腺の働きを活発にし、毛が生えやすい状態になるからです。つまり、プロラクチンの値が高い状態の時に脱毛サロンで脱毛しても意味がありません。
 妊娠中は様々な体の変化が起こりますが、その中の1つに体毛が濃くなる現象があります。その理由は、男性ホルモン、女性ホルモンの働きによるものなのです。
? アンドロゲン(男性ホルモン)
        妊娠中に増加する、このアンドロゲンは男性ホルモン(性ホルモン)の1つです。このアンドロゲンが増加すると、普段気にならない程度のうぶ毛しか生えないような場所も濃くなったと感じるようになってきます。
       これは、毛が生えているのではなく、1本1本の毛が太くしっかりとしてくるので濃くみえるということです。

 

? エストロゲン(女性ホルモン)
        エストロゲンはメラニンの色素沈着に働きかけ、乳輪やわきの下、陰部などで黒っぽく見えるようになります。全ての人が毛が濃く、黒っぽくなるわけではありませんが、こういったホルモンが関係して妊娠中は体毛が気になっていくようになります。
そのため、脱毛効果が薄れる可能性があるので、各サロンでは施術を控えています。

 

脱毛は毛の生え変わりのサイクルに合わせて行っていくのですが、毛の成長にはホルモンバランスに強く影響を受けます。また、ホルモンバランスが不安定になることにより、肌が敏感になる、抵抗力が弱くなる、痛みや刺激を強く感じるようになる、肌トラブルを起こしやすくなるなど、妊娠前とは異なる症状や状態が多く見られるようになります。
脱毛サロンでは肌トラブルのある部分を避けての照射になります。さらに、敏感な肌に施術を行うと痛みが強く出てしまいます。
 このように、妊娠中は脱毛に適さない要因が多いため施術できないのです。

 

3、脱毛サロン側の事情

       脱毛による胎児への悪影響はないとされていますが、実際に妊婦さんに施 術を受けてもらってデータを取るということが出来ないので、絶対に安全だと証明することができないのです。
       脱毛サロンは医療機関ではないので、妊婦さんが施術による刺激で子宮が収縮したり、体調不良を起こしたり、陣痛がきてしまっても対応することができません。
      最悪、流産を引き起こす可能性もあります。
       こうした事情から、脱毛サロンでは妊娠中の脱毛には対応しないというルール上決めているようです。

 

通っている途中で妊娠した場合

  脱毛サロンに通っている途中で妊娠してしまった場合、契約はどうなるのでしょうか。
 脱毛サロンの多くでは、サロン利用者が妊娠した場合、休会や休止扱いにする制度があります。妊娠中は安全面などに考慮して脱毛できないため、このような規定を設けている脱毛サロンは多くあります。
通っているサロンや契約内容にもよるので、妊娠したときや可能性がある場合は必ず相談しましょう。保証期間があれば、延長できる可能性があります。
 また、プランによっては一旦解約して、出産後に安いサロンでキャンペーン等を利用してお得に脱毛を再開できる場合もあるようです。
  妊娠したからといってすぐに諦める必要はありません。

 

妊娠中に避けたい自己処理の方法
妊娠中に避けたい自己処理の方法を紹介します。

 

<除毛クリーム>

   除毛クリームを使う上で知りたいことは、クリームの成分が安全なものなのかどうかではないでしょうか。
除毛クリームで毛を処理するメカニズムを説明すると、除毛クリームにはチオグリゴール酸カルシウムというアルカリ性の成分が含まれており、このクリームを皮膚に塗ることで毛を溶かします。さらに表面に出ている毛だけでなく、毛穴の中まで浸透して溶かすことができるので、仕上がりがきれいなのです。
しかし毛や皮膚を生成しているたんぱく質は、除毛クリームのアルカリと反応して溶けてしまうのです。
  そのため、処理したい毛だけでなく皮膚まで溶かしてしまうことになるのです。
   敏感肌やアトピー肌、妊娠中の敏感で弱い肌などに使ってしまうと、1回でトラブルを起こす可能性が高く、除毛クリームを使った後に肌が赤くなったり、火傷のようにヒリヒリとすることがあるのです。また、ダメージを受けた肌は回復までに時間がかかります。肌が弱まっている妊娠中にはおすすめできません。

 

<ワックス>

   ワックスには主に2つのタイプがあります。
? ワックスを肌に塗って固まった後にそれをはがすハードワックス
? 肌に塗ったワックスの上に専用のシートをはり、それを毛と逆の方向に引きはがすソフトワックス
    欧米ではワックスは人気が高いのですが、日本人の肌は欧米人よりも弱いので頻繁に使用することはおすすめできません。
   また、広範囲のムダ毛を一度に抜いて除毛する方法なので、痛みや肌への負担が大きく、妊娠中の敏感なお肌にはおすすめできません。
    ワックスによって起こる可能性のあるトラブルとして、埋没毛、毛穴の炎症や出血、黒ずみなどで特に毛穴の炎症が起こっていると毛嚢炎を発症している可能性があるので要注意です。
    毛嚢炎は、除毛によって広がった毛穴に雑菌が入り込むことで起きる炎症です。毛嚢炎が起こると毛穴は赤くなり、プチっと腫れた状態になることが多くあります。ひどい場合は膿を伴い、かゆみや痛みの原因となることがあります。

 

妊娠中は肌の免疫力、抵抗力が弱まるため肌トラブルを起こしやすく、また、肌トラブルが起きた場合に処方される薬や治療法も限られてしまうのでおすすめできません。効果の弱い薬であっても長期間の使用で副作用を起こす可能性もあるので、炎症などを治療できない場合もあります。

 

<家庭用脱毛器>

  脱毛サロンと比べてパワーが弱いとはいえ、仕組みは同じです。脱毛サロン同様に、万が一のことが起こると危険なのでおすすめできません。

 

妊娠中に自己処理する際の注意点
  妊娠中は肌が弱く敏感になるので、脱毛、除毛はおすすめできません。
 しかし、特別な用事でオシャレをしたいときや夏の薄着の時期など、ある程度ムダ毛を処理したいときは、カミソリやシェービングがおすすめです。
その際、直にカミソリを当てないようにシェービング用のジェルやクリームをお肌に塗ってから始めましょう。
また、お風呂や蒸しタオルなどで、毛をやわらかくしてから行うのが理想的です。毛をやわらかくするのは同時に、肌もやわらかくなる事を忘れないで下さい。
  シェービングは妊婦さんにおすすめなの処理方法です。ポイントや注意点を守って処理しましょう。

 

<注意点>

 毛の流れにそってシェービングしましょう。毛の流れに逆らうと毛が埋没毛となり、後にかゆみ、毛穴の炎症などを引き起こす場合もあります。
 また、毛穴周辺の肌も一緒にめくられるような状態になるので、炎症や色素沈着(黒ずみ)などの肌トラブルが起きやすくなります。手軽な方法だからこそ、注意点を守ってきれいに処方して下さい。

 

 <ポイント>

? よく切れる清潔なシェーバーを使用する
? 毛の流れにそって処理する
? 肌に刃を押し付けずに剃る
? 何度も同じ場所を剃らない
? 処理の前後の乾燥肌はトラブルの原因になるので、乾燥対策を万全にする

 

 処理後は保湿用のローションやクリームでお肌をケアします。保湿液は、ルコールフリーなどの低刺激なものを選びましょう。カミソリによって傷つけると角質も傷つき、必要な皮脂まで失われて乾燥や炎症の原因になります。さらに、お肌は傷ついたり紫外線を浴びる等の強い刺激を受けると、皮脂の中の細胞核や遺伝子を守ろうとしてメラニンを生成します。
このメラニンは傷が治ってもしつこくお肌に居座って、色素沈着や黒ずみの原因になります。自己処理後のスキンケアは重要なので忘れずに行いましょう。

 

妊娠中は体を労わることが最優先
  妊娠によるホルモンバランスの乱れや、精神的に不安定になること、つわりにより食事
 が偏ることが主な原因で肌が荒れやすくなり、今まで愛用していた化粧品やシャンプー、
 ボディーソープなどが合わなくなってしまう場合もあります。
 そのようなときは、ムダ毛の自己処理も控えめにしたほうがいいでしょう。
  お肌が敏感になっている妊娠中に無理に自己処理をして、色素沈着やシミになってし
 まう可能性もあります。
妊娠中は無理をせず、体を労わる期間だと割り切って体と一緒に脱毛、除毛もお休
 みしてはいかかでしょうか。